殺し屋1
山本英夫によるカルト・コミックを、多作で知られる三池崇史監督で映画化。とにかく映画全体に溢れるエネルギーが凄い。残酷描写が多いのに、それらをギリギリのところで制御しつつ笑いに変えているので、気持ち悪いとは感じませんでした。まず俳優の演技に唸らされます。主演の二人ももちろん素晴らしいんですが、それ以外の俳優のハマりっぷりも最高で、突飛な話に絶妙なリアリティを与えていました。ヤクザ映画出身の三池監督ならではの人選もニヤリとさせられます。それに原作と異なりつつも、映画的なインパクトと寂寥感に溢れたラストが圧巻。原作に対する三池監督なりの解釈の仕方なのでしょうか。原作にあるような切実なドラマはこの映画からは端折られていますが、このラストがあることで、また違った深みを物語から感じることが出来ました。
実は映画を観てから原作を読んだんですが、これはどっちが先でもイメージを崩されることはなさそう。映画のアレンジの仕方が上手いのでしょう。ここまで原作のイメージを尊重した映画化作品というのは、初めて見たように思います。
浅野忠信のキレっぷりは流石。 北村道子の衣装も必見です。それと、原作者と撮影監督は同姓同名の別人だとか。珍しいこともあるものです。ともあれ、原作ファンだけでなく、バイオレンス映画ファンには必見の一作です。
監督:三池崇史
原作:山本英夫
出演:大森南朋、浅野忠信、エイリアン・サン、SABU、松尾スズキ、塚本晋也、KEE、國村隼、寺島進

20060118 | レビュー(評価別) > ★★★ | - | -

新人監督トロイ・ダフィーによる痛快アクション。頭の悪い物語と、ただ銃を撃ちまくるだけのアクションは好き嫌いが分かれそうですが、アメコミ・ヒーロー的な単純明快さが楽しめる快作でした。
ヴァル・キルマーの主演作としては珍しく破綻していないアクション映画。気になる点は多々あるものの、90年代のスパイ映画ブームに乗って作られた一作の中では、きっちり盛り上がって楽しめる内容でした。
日本アニメのファンというヤン・クーネン監督による、バイオレンス・アクションの秀作。あまりに過激なアクションは好き嫌いが別れそうですが、映像的に非常にレベルの高い作品でした。
McG監督による人気リメイクシリーズ第2段。基本的な要素は維持しつつもスピード感は前作以上で、続編として期待通りの出来でした。
同名の人気TVシリーズを映画化して人気を博したアクション大作。監督は、GAPのCFなど映像業界で活躍するMcG(マックジー)。とにかくテンポのいいアクションが連続するお気楽っぷりが最高です。
アメコミ界の人気作家トッド・マクファーレンによる原作コミックを、いわゆるアニメ世代出身のマーク・ディッペ監督で映画化。アメコミそのままな展開は短絡的でしたが、主人公スポーンの再現率は良かった。
ウェズリー・スナイプス主演の大ヒット作の続編が、「
氾濫するアメコミ映画化モノの中では、地味ながらも成功したアクション作品。公開当時は迷って結局見に行かず、続編が公開されてから急いでDVDで観たんですが、これは劇場に行かなかったことを後悔しました。
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