ブルース・ブラザース 2000
第1作より18年を経て製作された、カルト音楽コメディの続編。さすがにパワーダウンは否めないものの、前作のファンとしては一応観ておきたい作品です。今度はダン・エイクロイド&ジョン・グッドマンのコンビで、再びブラックな笑いを繰り広げています。お話の筋は前作と大して変わらない代わりに、相変わらずツボな音楽とカーアクションは存分に楽しめました。特に、前作以上に豪華なゲストを揃えてのセッションの数々は必見。ただ、何となく物足りない…。撮影技術が上がってしまっただけ、映像がショボいのが目立ってしまったような。まあ、それがジョン・ランディス監督らしいといえばらしいんですが。
それにしてもジェームズ・ブラウンの若々しさには、この人は年を取らないのかと目を疑いました。音楽と爆発とくだらないギャグ満載の、あの世界をもう一度と思う人は、ぜひ。
監督:ジョン・ランディス
出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン、J・エヴァン・ボニファント、エリカ・バドゥ、ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、B・B・キング

20060424 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -

今は亡きジョン・ベルーシの代表作にして、未だにカルトな人気を誇るB級コメディの伝説的傑作。映画全編を通して、どこにツッコめばいいのか分からないほどのナンセンスさは必見です。
モーツァルトの死を同時代の音楽家サリエリの視点から描いた舞台劇を、豪華に映画化した傑作。俳優も映像も文句なしのコスチュームプレイです。
不世出の天才オペラ歌手マリア・カラスを、かつて彼女の友人であったフランコ・ゼフィレッリ監督が敢えて架空のストーリーで綴った作品。ゴシップを排し、歌手としての葛藤に絞った着眼点は良いものの、演技以上に心に響くテーマが無いのが残念でした。
フランス映画界の俊英、フランソワ・オゾン監督によるミュージカル。女性同士の憎しみや企みなどを巧みに盛り込んだシナリオを、様々なジャンルの音楽で飾った内容は豪奢そのものでした。
デジタル音源の黎明期に発明され、ホラーやSFといった映画に使われた楽器「テルミン」と、その製作者レフ・セルゲイヴィッチ・テルミン博士を巡るドキュメンタリー。歴史の彼方に忘れ去られようとしていたテルミンを再発見した、貴重な作品です。
ギタリストのライ・クーダーが、キューバ音楽に魅せられて製作した同名のアルバムをめぐるドキュメンタリー。キューバ音楽の、時を経ても色褪せない魅力がたっぷりと詰まった佳作です。
常にひと癖ある映画を撮り続けるリチャード・リンクレイター監督による、コテコテスポ根風味のロック映画。ファミリー向け映画のふりをして、実はロック好きの精神が詰まった佳作です。
本国アメリカでは記録的な大ヒットとなった舞台劇を、舞台と同様ジョン・キャメロン・ミッチェルの監督・脚本・主演で映画化し、2001年度のインディペンデント映画界において最も話題をさらった作品。予告編のビジュアルからはトリッキーな印象を受けたんですが、実際観ると非常に普遍的な物語で驚かされました。
バズ・ラーマン監督の"レッド・カーテン三部作"の完結編となるミュージカル映画。期待をはるかに上回る内容に驚かされました。正統派ミュージカルのベクトルを現代的に発展させつつ、とことんまで極めたような印象です。