ジュラシック・パークIII
大ヒット恐竜映画シリーズ第三弾。監督は「ロケッティア」「ジュマンジ」などSFやファンタジーが妙に得意なジョー・ジョンストン。地味ながら質の高い映像が楽しめる秀作です。第一作の娯楽性と第二作のホラー性を掛け合わせたような内容で、悪く言えばどっちつかずなんですが、適度にハラハラ、でも暗くなりすぎずに楽しめるところは好感が持てました。登場する恐竜も少数精鋭。さすがに恐竜が出てくるだけでは驚かなくなったものの、スケールを実感させる巧みな見せ方で迫力を出しています。テーマ性を排して、娯楽に徹したシナリオも良い。コンパクトで何の気負いもなく楽しめるだけに、純粋な“恐竜映画”だと感じました。
とにかくジョー・ジョンストンの作品を一つでも観たことのある人なら納得の出来でしょう。テーマはないと書きましたが、最後のラプトルとの対峙やプテラノドンの飛翔が、監督の恐竜への強い思い入れを示しているような気がしました。シリーズ中で最も、恐竜への愛に満ちた作品かもしれません。
監督:ジョー・ジョンストン
原作:マイケル・クライトン
出演:サム・ニール、ローラ・ダーン、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、ジョン・ディール、マイケル・ジェッター

20060403 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -

スティーヴン・スピルバーグ監督による、大ヒット恐竜映画の続編。前作とは打って変わって、暗いムードのサバイバル・ホラーでした。
世界中の恐竜ファンの夢を実現したとも言える、スティーヴン・スピルバーグ監督による恐竜映画。マイケル・クライトンによる原作を、ILMの特殊効果技術を総結集して実現した驚異の映像は、当時としては奇跡を見るようでした。
お馴染みローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリンのコンビによる、かの名作怪獣映画のハリウッド版リメイク作。ラジー賞では“ワースト・リメイク・続編賞”にも輝いた勘違いぶりで、どこがゴジラなんだと問いただしたくなりました。
「
佐藤純弥監督による、日本パニック映画史上に残る大傑作。新幹線ひかり号に爆弾を仕掛け、時速80キロ以下になるとそれが爆発する、という発想を有効に活用した脚本が秀逸でした。