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セイント

 ヴァル・キルマーの主演作としては珍しく破綻していないアクション映画。気になる点は多々あるものの、90年代のスパイ映画ブームに乗って作られた一作の中では、きっちり盛り上がって楽しめる内容でした。
 キルマーの変装メイクはバレバレですが、人物ごとの演じ分けはきちんと出来ていたような。「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」で名を馳せたフィリップ・ノイス監督による映像は重厚で見応えがあり、軽すぎのB級アクションになりがちなところをうまくごまかしています。さすがに敵がロシアだったり、争うものが低温核融合の方程式だったりと、思わずツッこみたくなる設定の古さは辛いところがありますが、締めるべきところをきっちり締めた演出には好感が持てました。あと、この「聖人の名前をとった人物に変装する」という設定は、陳腐かも知れませんが映画向きで面白いな、と。

 レイド・セルベッジアが、悪玉の石油王役でふてぶてしい演技を披露しているのも見物の一つ。かなりご都合主義映画のような気もしますが、ヒーロー映画寄りのスパイものとして観るなら損はしないと思います。

監督:フィリップ・ノイス
原作:レスリー・チャータリス
出演:ヴァル・キルマー、エリザベス・シュー、ヴァレリー・ニコラエフ、レイド・セルベッジア
20060116 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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