★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ブレイド

 氾濫するアメコミ映画化モノの中では、地味ながらも成功したアクション作品。公開当時は迷って結局見に行かず、続編が公開されてから急いでDVDで観たんですが、これは劇場に行かなかったことを後悔しました。
 とにかく単純ヒーロー映画としては盛りだくさん、つっこみどころ満載の脚本もテンポは良く、大味ながらも魅せるアクションシーンで間を締めるという定番路線が突き詰められていて、それにカッコつけすぎの主演二人が見事にハマっているのです。映像やCGも粗が目立つものの、大胆なカメラワークは思わず息を呑むほどで、なかなか見応えがあります。何よりジワジワと盛り上がって、最後まで息切れしない物語が秀逸。アメコミらしくデフォルメされた世界観ですが、あまり深く考えずに楽しむことの出来るB級娯楽作品でした。

 ウェズリー・スナイプスとスティーヴン・ドーフは、どちらもダーク・ヒーローになりきっていて見応えがあります。スナイプス演じるブレイドというヴァンパイア・ハーフが黒人なのが、不思議と説得力がありました。ひたすらカッコイイ映画を期待する方にはオススメです。

監督:スティーヴン・ノリントン
原作:マーヴ・ウォルフマン、ジーン・コーラン
出演:ウェズリー・スナイプス、スティーヴン・ドーフ、クリス・クリストファーソン、ウド・キアー
20060110 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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