ユニバーサル・ソルジャー
“ドイツのスピルバーグ”と評されたローランド・エメリッヒ監督の、ハリウッド・デビュー作。ヴァン・ダムとラングレンという二人のアクション・スターの共演が話題でしたが、エメリッヒの地味な作り込みとの食い合わせは悪いような。冒頭の超遠距離狙撃というあまりに地味な作戦や、SFアクション作品らしからぬ妙に凝った設定など、とにかくエメリッヒ監督独特のセンスが炸裂しています。ただB級止まりのセンスを大まじめに展開するという欠点は既に露呈していて、前半こそ盛り上がるものの後半は失速気味。確かに脚本は凝っているんですが、こういう単純アクション映画で脚本に凝られてもなぁ、と観ていて困ってしまいました。
ラングレンの悪役ぶりは見物です。ヴァン・ダムは相変わらず時代遅れのヒーローそのもの。B級アクション好きなら楽しめるとは思いますが、エメリッヒのセンスが鼻につく点は否めません。
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン、アリー・ウォーカー、エド・オロス、ジェリー・オーバック

20060328 | レビュー(評価別) > ★ | - | -

「アダムス・ファミリー」のバリー・ソネンフェルド監督によるSFアクション・コメディ。かなり広告で煽っていた割に、映画はお粗末な出来でした。
70年代のイギリス・グラムロックシーンを題材にした実話風ドラマ。俳優や映像は良いんですが、当時の事情を知らない人間にはピンと来ない内容でした。
馳星周のバイオレンス小説を、日本映画界で最もパワフルな作風を誇る三池崇史監督で映画化した問題作。ブッ飛んだアレンジは流石ですが、ちょっと暴走しすぎかも。
黒沢清監督・脚本による、真摯なテーマを孕んだドラマ作品。共感を持てる人には面白いんでしょうが、僕はこの映画のテーマには全く共感出来ませんでした。
大成功を収めたSF・ホラー映画の続編。ただし前作とは映画のジャンル自体が変わって、派手なアクションと大味なシナリオの大作映画に仕上がっています。
世界中でベストセラーとなった同名児童文学を、「キャスパー」のブラッド・シルバーリング監督で映画化。ビジュアルはなかなかの出来でしたが、物語はお粗末な印象を受けました。
ウェズリー・スナイプス主演の大ヒット作の続編が、「
スタンリー・キューブリックが生前に温めていた企画を、スティーヴン・スピルバーグ監督が満を持して映画化したという話題作。あまり期待していかなかったので落胆はしませんでしたが、それにしても予想以上の破綻ぶりでした。
アメリカでヒットしたグラフィック・ノベルを、新鋭ヒューズ兄弟の監督で映画化。”切り裂きジャック”に関する推論を網羅したような物語は興味深いんですが、映画としては中途半端な印象。