レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
世界中でベストセラーとなった同名児童文学を、「キャスパー」のブラッド・シルバーリング監督で映画化。ビジュアルはなかなかの出来でしたが、物語はお粗末な印象を受けました。
三人姉弟妹の落ち着いた演技や、ジム・キャリー扮するオラフ伯爵のコミカルさは良い。物語を彩る様々なセットや人物の衣装など、美術面もゴシックで非常に僕の好みでした。ただ、子供達が”不幸”から如何にして脱出するかが物語のキモなのに、そこのギミックがなおざりでセンスを感じられない出来なので、物語中盤からはダレてしまいました。その上、とってつけたような謎の存在も微妙(これは続編への布石でしょうが)。ジム・キャリーの変装も、もっとバリエーションがあると思っていただけに物足りない印象です。
全体に、メルヘンというより単純な”子供だまし”に終始しているのが残念でした。雰囲気に浸りたいだけなら構いませんが、生粋の児童文学ファンにはお薦め出来ません。
監督:ブラッド・シルバーリング
原作:レモニー・スニケット
出演:ジム・キャリー、エミリー・ブラウニング、リーアム・エイケン、カラ・ホフマン、シェルビー・ホフマン、ティモシー・スポール、メリル・ストリープ
三人姉弟妹の落ち着いた演技や、ジム・キャリー扮するオラフ伯爵のコミカルさは良い。物語を彩る様々なセットや人物の衣装など、美術面もゴシックで非常に僕の好みでした。ただ、子供達が”不幸”から如何にして脱出するかが物語のキモなのに、そこのギミックがなおざりでセンスを感じられない出来なので、物語中盤からはダレてしまいました。その上、とってつけたような謎の存在も微妙(これは続編への布石でしょうが)。ジム・キャリーの変装も、もっとバリエーションがあると思っていただけに物足りない印象です。
全体に、メルヘンというより単純な”子供だまし”に終始しているのが残念でした。雰囲気に浸りたいだけなら構いませんが、生粋の児童文学ファンにはお薦め出来ません。
監督:ブラッド・シルバーリング
原作:レモニー・スニケット
出演:ジム・キャリー、エミリー・ブラウニング、リーアム・エイケン、カラ・ホフマン、シェルビー・ホフマン、ティモシー・スポール、メリル・ストリープ
20060130 | レビュー(評価別) > ★ | - | -