★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
詳細な評価基準についてはこちら

メン・イン・ブラック

 「アダムス・ファミリー」のバリー・ソネンフェルド監督によるSFアクション・コメディ。かなり広告で煽っていた割に、映画はお粗末な出来でした。
 主演二人の迷コンビぶりや、既存のSFを巧みに皮肉るセリフの数々は、なかなか良いセンスです。でも肝心のストーリーがとりとめもないので宝の持ち腐れという印象。クリーチャーデザインも狙い過ぎなうえに、日本人にはちょっとアクが強すぎます。全体としては、何も考えずに観て、終わったらキレイさっぱり忘れるという典型的な大量生産主義の映画になってしまいました。細かいアイデアは光っているので、もっと世界観を広げてもらえるとよかったのに、とつくづく残念。

 トミー・リー・ジョーンズがかなり嫌々演じているように感じたのは気のせいでしょうか。ソネンフェルド監督は個人的に思い入れがあっただけに、これで消えるのは惜しいなあ……と思っていたら次の大作「ワイルド・ワイルド・ウェスト」や「メン・イン・ブラック2」で悪ノリしてくれたので、ちょっと見直しました。その過渡期の映画ということで。

監督:バリー・ソネンフェルド
原作:ローウェル・J・カニンガム
出演:ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、リンダ・フィオレンティーノ、ヴィンセント・ドノフリオ
20060328 | レビュー(評価別) > ★ | comments (0) | trackbacks (0)
<< 病院坂の首縊りの家 :: main :: ワイルド・ワイルド・ウエスト >>

Comments

Comment Form

Trackbacks