ワイルド・ワイルド・ウエスト

007シリーズをそのまんまパクったオープニングに始まって、相変わらずのブラックな内容はソネンフェルド監督らしい世界。分かり易いストーリーもケレンがありますし、ウィル・スミスの喋りだって今回はハマっていて、黒人の保安官というナンセンスさも素直に笑えます。脇を固めるケヴィン・クラインやケネス・ブラナーといった渋い男どもも、それぞれに芸達者で楽しめました。
でも、この映画の主役はメカ! 蒸気機関で煙を吹き出しながら走る自転車や巨大蜘蛛を観るだけで料金分は回収できるというものです。何といっても拡声器とか、明らかに蒸気機関では不可能な仕掛けまでゴリ押しで通す、良い意味での常識の無さがスチームパンク好きにはたまりません。特撮的なレベルは低くても奇抜なビジュアルは期待以上だったので、その点では大満足でした。
CG全盛で、ただ規模を大きくすればいいだろうという映画が多い中で、この映画はむしろCGで何を見せたいかがはっきりしていて好感が持てます。より効果的な演出ができればもっといいんですけど、大味な娯楽作品と、スチームパンクが好きな方はぜひ。

監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ウィル・スミス、ケヴィン・クライン、ケネス・ブラナー、サルマ・ハエック、M・エメット・ウォルシュ

20060328 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -