★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ザ・グリード

 スティーヴン・ソマーズ監督による海洋クリーチャーもの映画。まさしくB級映画万歳! という出来で、とても楽しめました。
 俳優は安っぽく、クリーチャーの作り込みも甘く、セット自体もペラペラで予算が下りなかったのかなと思いましたが、それを覆すほど良くできた展開で、特にクリーチャーが登場してからはずっと盛り上がりっぱなしでした。ここまで緊張を持続できる演出力は珍しいのでは。過去の定番を踏襲しつつ新たな演出を絡めていたり、オチも一ひねりしてあるあたり、この手の映画のなかでは際立っています。ただどうもA級スリラーを狙おうとしているのか、いらないとこに力を注いでいるような節もありました。

 脚本が的外れながらもいいなー、と思っていたらこの監督さんが脚本も兼ねているようで。ああなるほど、そういうところを買われたんだな、と。若いころのジェームズ・キャメロンと似ているかも。キャメロンよりB級っぽさが強く、真面目なシナリオには似合わなさそうですが。

監督:スティーヴン・ソマーズ
出演:トリート・ウィリアムズ、ファムケ・ヤンセン、ケヴィン・J・オコナー、ジェイソン・フレミング
20051113 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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