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デヴィッド・フィンチャー監督が、ヒット作「セブン」に続いて手がけたサスペンス・スリラー。この映画に関しては、何を書いてもネタバレになりそうなのであまり書きません。まあ面白いと思います。こういうのもアリかなー。フィンチャー監督らしく、映像の作り込みは最高。脚本も、ちょっと予定調和的なものの、印象的な台詞も多々ありました。マイケル・ダグラスの、見事なほどのオロオロっぷりも手伝って、ラストまで仕掛けが満載で気が抜けない展開になっています。そこまでの流れが良かっただけに、最後のエピソードはちょっと余計かなあ、とは思いましたが。
騙されないようにと緊張しながら観るより、次々と展開されるトリックを面白がって観るのが正解でしょう。
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:マイケル・ダグラス、デボラ・カーラ・アンガー、ショーン・ペン

20060205 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -

アレックス・プロヤス監督が、馴染みのあるオーストラリアで制作した青春映画。あるバンドに集まった若者たちの悲喜交々を丁寧に描いていて好感が持てます。
山本英夫によるカルト・コミックを、多作で知られる三池崇史監督で映画化。とにかく映画全体に溢れるエネルギーが凄い。残酷描写が多いのに、それらをギリギリのところで制御しつつ笑いに変えているので、気持ち悪いとは感じませんでした。
押井守監督が士郎正宗の同名コミックを映画化し、世界中で話題となったSFアニメ作品。監督の世界観が存分に発揮された結果、哲学的で軍事要素の強い原作の雰囲気と同じベクトルながら、よりスリム化された毛色の違う作品に仕上がっています。
カルト的な人気を誇るロボットアニメの劇場版第2弾。前作よりもアクションやギャグを極力削り、研ぎ澄まされた画面から描写される”消極的な平和”という現代日本に対する提言がショックでした。アニメ云々より、戦争映画として稀に見る傑作です。
まだOSという言葉すらマイナーだった時代に制作された、ハイテク犯罪映画の傑作。もともとは”サンマの香りがするロボットアニメ”をテーマに、漫画家ゆうきまさみや押井守、伊藤和典などによって企画・制作されたビデオアニメの映画化作品だったんですが、これが嬉しい誤算でした。
ドリーム・ワークスの設立初期に制作されたSFナンセンスコメディ。公開当時はあまりの地味さにノーマークでしたが、観てみたらかなり凄い、というか観ていなかったことを後悔しました。
脚本家としても活躍するアンドリュー・ニコルの監督デビュー作にして、SF映画史に残る傑作と誰もが口を揃える名作中の名作。遺伝子工学というSF的なフィーチャーを物語に巧みに盛り込みつつ、あくまで感動的なドラマに仕上げています。
90年代のハリウッドSF映画の中では出色といえる、ロバート・ゼメキス監督のSF映画。原作は、NASA出身のカール・セーガンによるベストセラー小説。真摯なドラマが感動的で、現代SF映画のお手本のような作品です。
変態映画を撮らせたら右に出るものはいないペドロ・アルモドバル監督による、何でも有りの恋愛群像劇。サスペンスの要素もありますが、そんな物語の細部なんか吹っ飛ばすセンスの良さが最大の魅力です。