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ガレージ・デイズ

 アレックス・プロヤス監督が、馴染みのあるオーストラリアで制作した青春映画。あるバンドに集まった若者たちの悲喜交々を丁寧に描いていて好感が持てます。

 バンドにまつわるトラブルが女性関係メインだったり、有名音楽プロデューサーとコネを作ろうと躍起になったりするイタい内容を、さらに本人達の目線で描いているので恥ずかしいぐらいですが、こういうのも初々しくて良いかも。相変わらず映像と音楽に対する作り込みは一級品で、かつ音楽映画という題材にマッチしています。主人公達のファッションも説得力がありました。主人公のオレ語りと、青春映画らしく他愛もないことで怒鳴りすぎるのには流石に辟易しましたが、どこかトボケた感じのキャラクターで救われているのでは。
 非常に他愛のない話で、最後にまとめすぎてしまった感もありますが、ハリウッド映画にはない色彩に溢れた青春映画でした。バンド経験者なら赤面してしまうぐらいの赤裸々さなので、そっち方面で思い出したくない過去がある人が観たら効果てきめんなのでは。あと、エンドロールが楽しいことになっているので、是非そちらもお楽しみに。

監督:アレックス・プロヤス
出演:キック・ガリー、マヤ・スタンジ、ピア・ミランダ、ブレット・スティラー、ラッセル・ダイクストラ、アンディ・アンダーソン、マートン・ソーカス
20060123 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -
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