コンタクト

自由自在に動き回るカメラや、情緒溢れるSFX描写もなかなかの見所ですが、むしろ”宇宙人”からのコンタクトに対する”地球人”の反応がリアルで怖いほどでした。ジョディ・フォスター演じる主人公の天文学者と、彼女の功績を横取りしようとする人々、政府機関の対応など、現実的な展開があるから終盤の展開にも重みが出てくるのだと思います。数々の名台詞や宇宙人からのメッセージの”らしさ”もSFとしての説得力を高めていました。
役者としては、準主役を演じたマシュー・マコノヒーが性別を越えた魅力を発揮していたことと、主人公の父親役のデヴィッド・モースがこれまた包容力のある父親役をうまく演じていたのが良かった。特にマコノヒーは他の映画での役どころが陳腐なだけに、その変わりように驚かされました。フォスターと並んだときの絵面も良いですし。
科学的なアプローチもさることながら、人間の描写にも長けた良質のSFでした。この明日にでも現実に起こりそうな設定を、軽くなりすぎない程度にドラマティックに演出したゼメキス監督の実力のほどが窺い知れます。原作者のカール・セーガン氏は完成を待つことなく亡くなってしまいましたが、代わりにこの作品が、新たなSFファンを多く生み出すことでしょう。

監督:ロバート・ゼメキス
監督:カール・セーガン
出演:ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー、デヴィッド・モース、ジョン・ハート、ジェームズ・ウッズ

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