THX-1138
ジョージ・ルーカス監督の長編デビュー作。学生時代に撮った短編映画を評価されて劇場用に作り直したもので、映画としての構成は単調で分かりにくいのですが、そのストイックな設定や物語はSF好きのツボを心得ています。第一に登場人物が男性も女性もスキンヘッドという、全く映画向きじゃないビジュアルを貫いているのに驚きました。そのだけで近未来的管理社会の性質がストレートに観客に伝わってきます。ルーカス監督なので掘り下げの足りなさには泣きが入りますが、それでも印象的なカットや台詞が散見されました。何よりラストのカットは、SF映画史上に残る名シーンなのではないでしょうか。
近年大量生産されている、SFという名を冠しただけのアクション映画に比べれば、充分SFとして観賞に堪える作品。「メトロポリス」や「アルファヴィル」のような過去の名作SFに着想を得ながら、独自のイメージを構築出来ている点だけでも凄い。それに”管理社会SF”を多数目にしてきた人にとっては、そのいいとこ取り的なこの映画は一見の価値アリなのです。
因みに、最近発売されたDVD版では多数の追加、修正が行われているようです。うーん、それも観てみたいかも。
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ロバート・デュヴァル、マギー・マコーミー、ドナルド・プレザンス、イアン・ウルフ

20051225 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -

ラース・フォン・トリアー監督による「黄金の心」三部作のうちの一つ。強烈な映画体験が出来るという意味では、非常にトリアー監督らしい実験作でした。
サラエボ出身のエミール・クストリッツァ監督による、奇妙な味わいのドラマ作品。演出などに独特の空気感がありますが、いまいち入り込めませんでした。
ゴア・ヴァービンスキー監督の名前をヒットメーカーとして印象付けた海賊モノのアクション大作。オリジナルは、ディズニーランドで人気のあのアトラクション。ディズニーなので平凡な作品になるかと思いきや、ジョニー・デップ扮するスパロウ船長のおかげで、ひとクセある内容に仕上がっています。
鬼才テリー・ギリアム監督による映画"The Man Who Killed Don Quixote"がいかにして制作中止に陥ったかを、「
感動的な語り口で評価が高いラッセ・ハルストレム監督による、ファンタジックな、それでいて重いテーマのドラマ。全体としては綺麗にまとめていますし、表現したいことも分かるんですが、うまく騙されたような気分。
イギリス出身のマイク・ニューウェル監督による、実話を元にしたサスペンス、というより二人の男の友情ドラマ。主演のジョニー・デップとアル・パチーノの演技も見事なものの、全体的に緊張感が足りない印象です。
特殊な愛の形を描いた、ペドロ・アルモドバルらしいラブストーリー。アントニオ・バンデラスの一途な変態ぶりが楽しめる異色作です。
ダニー・ボイル監督ならではのスタイリッシュな映像で描かれたゾンビ映画(厳密にはゾンビとは違いますが)。この手の映画としては定番のストーリーですが、しっかり楽しめる現代風のホラーになっています。
日本漫画界に燦然と君臨するカルト作家諸星大二郎の伝説的名作「生命の木」を小松隆志監督が映画化。伝奇ホラーの醍醐味が詰まった原作のニュアンスは再現できていましたが、微かな物足りなさを感じました。