メトロポリス

資本家と労働者の対比がそのまま場所の違いとして描かれた世界設定が秀逸。高架が何本も渡された未来都市の清潔さと、地下の巨大機械の悪魔的なデザインの対比は印象的です。ロボットというSF的な要素が反乱の動機付けになる、現代に通じる感覚も凄い。それだけに、物語が終盤で失速するのが残念でした。まあ当時ドイツではナチスが台頭しつつあったので、仕方のないところではあります。どのみち落としどころの難しい話ですし、SFの可能性を広げただけでも功績といえるのでしょう。
84年には、音楽を乗せ、フィルムに着色を施したバージョンが公開されていますが、やはりオリジナルのモノクロ・サイレントの方が趣があります。まさにSF映画の原点と言える作品。

監督:フリッツ・ラング
出演:アルフレート・アーベル、ブリギッテ・ヘルム、グスタフ・フレーリッヒ

Comments