プラネット・テラーinグラインドハウス
タランティーノ&ロドリゲスがかつての“グラインドハウス”映画にオマージュを捧げた二本立て作品のうち、ロドリゲスの監督したスプラッタ映画を、独立した作品として再編集した完全版。いつにも増してやりたい放題の作品でした。監督・脚本・撮影・編集、ついでに制作まで担当したロドリゲスのセンスが爆発。とても105分という尺に収まりそうにない盛り沢山のプロットを無理矢理押し込め、VSFXもふんだんに使ってぐちゃぐちゃのスプラッタ世界をこれでもかと展開しています。ストーリーはいかにもB級映画らしいいいかげんさが再現されており、突っ込みどころ満載。格好つけすぎて格好悪くなるあたりも最高で、こういう悪ふざけ映画は大好きです。
頑張り過ぎちゃってとてもB級映画には見えないところが残念。息切れしない程度に気の抜けた感じが欲しかった。しかし単純バカ映画としては的を射た内容でした。こういう映画が増えて欲しいと本気で思います。
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、ブルース・ウィリス、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン、マイケル・ビーン、クエンティン・タランティーノ

20081025 | レビュー(評価別) > ★★★ | - | -

「ショーン・オブ・ザ・デッド」でゾンビ映画マニアをうならせた新鋭エドガー・ライト&サイモン・ペッグによる長編第二作。今度は刑事映画のパロディを中心にはっちゃけています。

竹内義和の原作小説を今敏(こん さとし)監督が映画化した、アニメには珍しいサスペンス作品。意欲は買いますが、どうにも空振りでした。
BMWの広告映画として2001年から2002年にかけて製作され、BMWfilms.comで無料公開(現在は配信終了)された8つの短編作品。各10分程度の作品とはいえ、最高級のキャスト&スタッフで、しかも面白いんだから文句なしです。
第1作より18年を経て製作された、カルト音楽コメディの続編。さすがにパワーダウンは否めないものの、前作のファンとしては一応観ておきたい作品です。
今は亡きジョン・ベルーシの代表作にして、未だにカルトな人気を誇るB級コメディの伝説的傑作。映画全編を通して、どこにツッコめばいいのか分からないほどのナンセンスさは必見です。
ジム・キャロルの原作を元に、ニューヨーク下町に住む少年の荒んだ日々を描いた青春映画。レオナルド・ディカプリオの演技力が見所。
「暗殺者」の脚本家であるウォシャウスキー兄弟の、衝撃的な監督デビュー作。ジャンル自体はありきたりなフィルム・ノワールなんですが、そう言い切ってしまうのが惜しいぐらい斬新な作品でした。
市川崑監督による、石坂金田一シリーズ第五弾。もはやありきたりな怪奇ミステリになってしまった観があるものの、きっちり面白くする市川監督の手腕は流石です。