★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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PERFECT BLUE

 竹内義和の原作小説を今敏(こん さとし)監督が映画化した、アニメには珍しいサスペンス作品。意欲は買いますが、どうにも空振りでした。
 脚本は良い。二転三転させる展開は先が読めませんし、サスペンスらしさは非常に盛り上がるお話しだと思います。ただ、映像表現がどうにもクサくて、生理的に受け付けませんでした。冒頭のアイドルオタクの描写からして無駄に気持ち悪く、その後も無理矢理ショッキングさを引き立てるような演出で、逆に冷めてしまいます。オチも釈然としないし、犯人が判明した時点で超能力モノになるのも意味不明。や、表現したいことは分かるんですが、その手法がB級ホラーみたいだなあ、と…。

 実写でやればいいものを、アニメにしてしまった時点で“なんでもあり”になって、リアリティと緊迫感が薄れたのが最大の敗因でしょう。かといって、これの実写版(2002年制作)も観たくないですが…。

監督:今敏
原作:竹内義和
出演:岩男潤子、松本梨香、辻新八、大倉正章、秋元洋介、塩屋翼、堀秀行、篠原恵美
20060501 | レビュー(評価別) > ★ | comments (0) | trackbacks (0)
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