学校の怪談3
子供向け人気夏休みホラー映画の第三弾。今回は新「ガメラ」シリーズの金子修介監督にバトンタッチしたため、ガラリと変わった雰囲気が新鮮でした。まず叙情性を増した映像が見事。子供向け映画でも手を抜かない人物の造形や、情景描写を巧みに織り込むメリハリのあるカメラワークは金子監督らしいこだわりでした。また、あえて近代的な校舎を舞台にしたのも英断。木造校舎も趣があって良いんですが、見慣れた鉄筋コンクリートの校舎を妖怪達が闊歩するのはリアルな怖さがあります。後半のまとめ方も納得。ただ、盛りだくさんにしようとしたせいか、物語のツナギが無理矢理で、そのため映画全体の印象が安っぽくなってしまったのが残念でした。
子供が楽しめるかというと実は微妙なのも辛いところ。ただ、SFXは当時の日本映画としては最高級。金子監督の作品は映像ばかり突出してしまう印象があるので、あとはストーリーで今の気負いが消えれば良いなあ、と。
監督:金子修介
原作:常光徹、日本民話の会
出演:西田尚美、吉澤拓真、前田亜季、ヒガタケル、山田一統、黒木瞳、野田秀樹、蛍雪次郎、野村宏伸、津川雅彦、渡辺真知子

20060510 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -

平山秀幸監督による夏休み怪談映画シリーズ第二弾。俳優はかなり豪華になって楽しいんですが、映画自体はパワーダウンの観が否めません。
小・中学生を中心にヒットした、タイトル通り“学校の怪談”モノ映画。全国各地の怪談を多数映像化しつつ、ドラマもなかなか楽しめる秀作です。
爆発的な人気を誇るアニメシリーズの劇場版第9作。「大人も泣ける子供向けアニメ」であった同シリーズの決定版的な内容で、映画秘宝誌での年間ベスト1に輝くなど話題をさらった作品です。
GAINAX設立第一弾の劇場用SFアニメ。80年代のSFアニメらしい特殊な世界観は、良く作り込んだなと感心はしますが共感はできません。
たかしげ宙&皆川亮二による人気コミックを、川崎博嗣監督で映画化した劇場アニメ。ツカミは良かったものの、今ひとつパッとしない内容でした。
竹内義和の原作小説を今敏(こん さとし)監督が映画化した、アニメには珍しいサスペンス作品。意欲は買いますが、どうにも空振りでした。
大友克洋原作、江口寿史キャラクター原案による、不条理な笑いと怒濤のアクションが魅力のアニメ。監督は、キレの良いアクションを得意とする北久保弘之。
大友克洋の総監督によるオムニバスの劇場アニメ。SFやギャグといった、大友漫画の持つ異なるテイストを抽出した3つの短編は、それぞれ個性的で見応えがあります。
大友克洋が、自らの漫画を長編映画化し、その名を世界に知らしめた大作SFアニメ。日本製アニメーションといえば、まずこれを想起する人も多いのでは。