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GODZILLA ゴジラ

 お馴染みローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリンのコンビによる、かの名作怪獣映画のハリウッド版リメイク作。ラジー賞では“ワースト・リメイク・続編賞”にも輝いた勘違いぶりで、どこがゴジラなんだと問いただしたくなりました。
 冒頭のゴジラ出現シーンの演出には、近年の日本版ゴジラが忘れていた凄みを感じるものの、その後の展開は相変わらずエメリッヒ節炸裂でお粗末な限り。ゴジラがただの恐竜程度の扱いで、オリジナルの威風堂々たる佇まいは欠片もありませんし、対する人間のドラマも緊迫感がなく、ダークなトーンで統一された映像とは噛み合っていません。ゴジラ映画かどうか以前に、怪獣映画として楽しめない、ただ大迫力のVSFXが連続するだけの映画になってしまって、ひたすら残念でした。まあ、それこそエメリッヒ監督の持ち味なんですが。

 ちなみに、ハリウッドでは続編を三作目まで予定してたものの、さすがにそれは無理だったのかアニメシリーズへと方針を切り替えています。典型的な失敗作だなあ…。

監督:ローランド・エメリッヒ
原作:本多猪四郎、香山滋
出演:マシュー・ブロデリック、ジャン・レノ、ハンク・アザリア
20060331 | レビュー(評価別) > ★ | comments (0) | trackbacks (0)
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