ラ・ジュテ
未だに揺るぎない評価を得ている実験的SF映画の傑作。学生時代に観まくった実験映画の中でも、特に印象に残っているものの一本です。
ほぼ全編がモノクロのスチル写真とモノローグのみで構成されていて、およそ映画というものとはかけ離れていますが、実際に観てみるとあまり違和感を感じないのが不思議。逆に画面に動きが少ないだけ、観客の感情が主人公の内面に接近できるわけです。そのため、SFとしても、ある男女の物語としても魅力的なストーリーが、より効果的に表現されているのでしょう。30分に満たない上映時間といい、とても濃密で完成された作品だと感じました。
あらゆる映画において大事な要素の一つは「観ている瞬間が心地良いこと」だというのが僕の持論ですが、この映画は突飛なアプローチながらそれを実現しているのに感動しました。こういうスタンスの映画に弱いんです。
普通の映画とは全く違うジャンルのものなので注意が必要ですが、そんなに難解な作品ではありません。むしろ別種のエンタテイメントという感じ。物語が良いのは勿論ですが、ひたすら美しいカットの連続も、一見の価値有りです。
監督:クリス・マルケル
出演:エレーヌ・シャトラン、ジャック・ルドー、ダフォ・アニシ
ほぼ全編がモノクロのスチル写真とモノローグのみで構成されていて、およそ映画というものとはかけ離れていますが、実際に観てみるとあまり違和感を感じないのが不思議。逆に画面に動きが少ないだけ、観客の感情が主人公の内面に接近できるわけです。そのため、SFとしても、ある男女の物語としても魅力的なストーリーが、より効果的に表現されているのでしょう。30分に満たない上映時間といい、とても濃密で完成された作品だと感じました。
あらゆる映画において大事な要素の一つは「観ている瞬間が心地良いこと」だというのが僕の持論ですが、この映画は突飛なアプローチながらそれを実現しているのに感動しました。こういうスタンスの映画に弱いんです。
普通の映画とは全く違うジャンルのものなので注意が必要ですが、そんなに難解な作品ではありません。むしろ別種のエンタテイメントという感じ。物語が良いのは勿論ですが、ひたすら美しいカットの連続も、一見の価値有りです。
監督:クリス・マルケル
出演:エレーヌ・シャトラン、ジャック・ルドー、ダフォ・アニシ
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