★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ユージュアル・サスペクツ

 ブライアン・シンガー監督、クリストファー・マッカリー脚本による、抜群の構成力が魅力のサスペンス・ミステリ。どうせつまらないだろうとタカをくくっていたら、まんまとやられました。

 非常にしっかりした構成の映画なので、きちんとシナリオを追っていかないと面白さは半減するかも知れません。ただ穿った見方をすればトリックはすぐに分かってしまうので、推理力は控えめで観ると良いのでは。騙される楽しさでは、これほどの映画は少ないのでは、と思いました。
 逆に言えば騙すことに全てをかけている映画なので、話にテーマらしいものはありません。そのせいか鬼気迫るものが無く、最後まで予想の範囲内の盛り上がりに終始します。映像も平凡ですし、サービス旺盛な演出は大仰と感じるところも多々ありました。賛否分かれるのは、多分こういう点が原因なのではないかなあ、と。僕もこの辺が気になって好きになれないのです。

 純粋にミステリ的なカタルシスが好きな人は、一度観てみては。でも、映画を何百本と観ている人には向かないかも知れません。

監督:ブライアン・シンガー
出演:ガブリエル・バーン、スティーヴン・ボールドウィン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ
20051010 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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