メルシィ!人生
「奇人たちの晩餐会」のフランシス・ヴェベール監督による、軽妙なコメディ作品。コンドーム会社に勤める男が、ゲイだと偽ってリストラを回避しようとしたために起こる珍騒動を、あの手この手で笑い倒しています。一つ間違うと差別的にもなりかねないゲイという題材を、気持ちよく笑える映画に仕上げています。
実際、映画館でこんなに笑わされたのは初めて。息ができなくなって、思わずスクリーンから目を逸らしたほどです。しかも力ずくの笑いではなく、俳優が黙っている瞬間が一番笑えるという、コメディとしても正当派的な内容。計算し尽くされたネタは、一つ一つは爆発的ではないんですが、小さな波をテンポよく続けることで高い効果をあげています。逆に、そのシーンだけ切り出しただけでは笑えないだろう、というネタも多くて、監督のセンスの良さに感動してしまいました。
後半ちょっと失速気味ですが、それを怪優ドパルデューが何とか埋めて、無理矢理のラストもまあ良いか、という気持ちにさせるのは、物語の芯にしっかりとしたテーマがあるからでしょう。主人公のや周囲の人に感情移入できたので、短い上映時間がもったいないぐらいでした。
ハマれば思い出すだけでいつまでも笑えるので、下ネタ・ホモネタに抵抗がない方は、ぜひ。
監督:フランシス・ヴェベール
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、ティエリー・レルミット、ミシェル・ラロック、ジャン・ロシュフォール
実際、映画館でこんなに笑わされたのは初めて。息ができなくなって、思わずスクリーンから目を逸らしたほどです。しかも力ずくの笑いではなく、俳優が黙っている瞬間が一番笑えるという、コメディとしても正当派的な内容。計算し尽くされたネタは、一つ一つは爆発的ではないんですが、小さな波をテンポよく続けることで高い効果をあげています。逆に、そのシーンだけ切り出しただけでは笑えないだろう、というネタも多くて、監督のセンスの良さに感動してしまいました。
後半ちょっと失速気味ですが、それを怪優ドパルデューが何とか埋めて、無理矢理のラストもまあ良いか、という気持ちにさせるのは、物語の芯にしっかりとしたテーマがあるからでしょう。主人公のや周囲の人に感情移入できたので、短い上映時間がもったいないぐらいでした。
ハマれば思い出すだけでいつまでも笑えるので、下ネタ・ホモネタに抵抗がない方は、ぜひ。
監督:フランシス・ヴェベール
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、ティエリー・レルミット、ミシェル・ラロック、ジャン・ロシュフォール
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