★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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パンズ・ラビリンス

 ギレルモ・デル・トロ監督が、スペイン内戦を背景に描くダーク・ファンタジー。印象的なシーンは多いものの、今ひとつ消化不良でした。

 主人公オフェリアが、様々なストレスから空想の世界に囚われていくのが本題かと思ったら、むしろそのストレスの一因である内戦に重点を置いてしまったため、対比としての空想世界がおざなりになってしまいました。さらにオフェリアの心情描写も全て召使いのメルセデスの過去と重ね合わす演出で、まるでメルセデスが主役のよう。空想世界の異形たちはとても魅力的で、いろいろ曰くがありそうなだけに、まずオフェリア自身の描写に力を注いでほしかった。
 カメラワークや美術は凄い。あと、複数の異形を演じたダグ・ジョーンズの“らしさ”もこの映画の魅力の一つでしょう。メルセデス役のマリベル・ベルドゥは、どこかで見たと思ったら「天国の口、終りの楽園。」の女性なんですね。情熱を内に秘めた表情が良かった。

 多少ちぐはぐな内容ではありますが、昨今の子供向けファンタジーの隆盛に異を唱えた内容は、十分意義があると思います。映像的には見る点も多いので、ファンタジー好きの方なら是非。

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ、マリベル・ベルドゥ、セルジ・ロペス、ダグ・ジョーンズ
20081106 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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