★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
詳細な評価基準についてはこちら

ソウ

 オーストラリア出身の監督は、どこかアメリカ映画とは毛色の違う映画を撮るのでけっこう好きなのですが、そのオーストラリアから新たな若手監督&脚本コンビが登場。ショッキングな映像が目を引くサイコスリラーですが、見所のミステリ部分がお約束すぎました。

 このオチは、推理小説を読む人なら予告編を見た時点で最初に想定するものだと思います。息の詰まるような密室劇を楽しめるかと思ったらそれも最初だけで、あとは別の方向に話が…。でも、それ以降をB級ホラー映画として観ると、なかなか楽しめるのかも。適度にスプラッタですし、犯人が演出過剰なところとか、ビジュアル重視で中身のないカメラワークとかも良く出来ています。落ち着きがないので観ていて疲れますが、僕がホラー映画が苦手なせいもあるかと。
 というわけで★一つ足そうかと思ったんですが、そもそもこの映画のやりたいことはB級ホラーじゃないと思うので、やっぱり足さないでおきます。純粋ミステリ系の映画は期待しない方が良いですね…。

監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:ケイリー・エルウィズ、リー・ワネル、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター
公式サイト
20050923 | レビュー(評価別) > ★ | comments (5) | trackbacks (0)
<< ミラーズ・クロッシング :: main :: ビッグ・フィッシュ >>

Comments

ええっ!
このオチ、始めからわかっちゃたんですか?!

凄すぎる・・・
チュチュ姫 :: 20060506 3:53
ミステリ小説を読む人には、このオチは基本中の基本だと思いますよー。だから、最後まで「早くそこを確認しろー!」とやきもきしてるばかりで…。

そこが分かってる人にも楽しめる映画だったら良かったんですけどね〜。
kentaro :: 20060506 12:47
「早くそこを確認しろー!」とやきもきしてるばかりで

これってかなりムカつくでしょうねえ。
チュチュ姫 :: 20060507 3:16
辛いですよー。というか、こんなお粗末な映画はさぞかし評判悪いだろうと思っていたら、人気が出て謎また謎でした。

ミステリ的には、このぐらい手抜きの方が受けるってことなのかなあ…。
kentaro :: 20060507 13:39
大衆受けした、ということではないでしょうか。

私もその一人ですが・・・
チュチュ姫 :: 20060516 4:18

Comment Form

Trackbacks