★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ミラーズ・クロッシング

 ジョエル&イーサン・コーエン兄弟による3作目の長編映画。過去のギャング映画を強く意識しながら、あくまでオリジナリティ溢れる作品にまとめ上げています。

 ギャング映画とハードボイルドのエッセンスを凝縮したかのような密度の濃いストーリーが、美しい映像美の中で展開される様は圧巻。ドライで印象的なキャラクターや、さまざまな出来事が折り重なって事態がどんどん悪化していく様など、後のコーエン作品に顕著な魅力が、既にこの映画で完成されているあたりは凄いと思いました。
 ガブリエル・バーンのダメ男っぷりが最高に格好いい。あとはアルバート・フィニーとかジョン・タトゥーロとかスティーヴ・ブシェミとか……俳優だけでも見どころは満載です。映像も、フィルム・ノワールのように思わせて、重要な見せ場を昼や朝に持ってきて美しくキメてしまうあたりは流石。ちなみに、撮影監督はあのバリー・ソネンフェルド。

 最初に観たときはこの映画の魅力が全く分からなかったんですが、その他のコーエン作品などを観た後にもう一度観たらハマりました。ギャング映画というお約束の中ですら滲み出てしまう、この兄弟監督の強烈な個性というのが最大の見どころ、ということでしょう。

監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ガブリエル・バーン、アルバート・フィニー、ジョン・タトゥーロ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、スティーヴ・ブシェミ
20050922 | レビュー(評価別) > ★★★ | comments (0) | trackbacks (1)
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ミラーズ・クロッシング :: Patsaks(20080205 23:21)
大好きなコーエン兄弟の作品「ミラーズ・クロッシング」。1929年のアメリカ東部を舞台に、ギャングのボス、レオ(アルバート・フィニー)に、八百長試合を逆手に取り、私腹を肥やすノミ屋のバーニー(ジョン・タトゥーロ)に、最近力をつけているギャングのキャスパー(ジョン・ポリト)が、自分のしまを荒らされてい...