★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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突破口!

 「ダーティーハリー」のドン・シーゲル監督が、「おかしな二人」のウォルター・マッソーを主演に迎えて放つ傑作犯罪アクション。顔に似合わずシリアスな活躍を見せたマッソーに惚れ惚れします。
 いきなり銀行強盗で登場し、その後もハードボイルド全開で活躍するウォルター・マッソーにただただ驚かされる二時間でした。典型的な逃避行タイプの物語ではありますが、女性との絡みや殺し屋の存在が絶妙。特にジョー・ドン・ベイカーの不敵な殺し屋モーリーの不気味さが、手に汗握る展開に拍車をかけています。70年代の映画なので映像自体は地味なんですが、それが全く気にならない、良くできたアクション映画だと感じました。

 ラストのひねり方はなるほどと頷いてしまう頭の良さで、そのためだけでもいいので観て欲しいと思えるほど。アクション映画に、派手さよりもシナリオの妙を期待するなら一押しの作品です。DVDもビデオも出てないのが残念な限り。

監督:ドン・シーゲル
出演:ウォルター・マッソー、ジョン・ヴァーノン、アンディ・ロビンソン、シェリー・ノース、フェリシア・ファー、ジョー・ドン・ベイカー
20060317 | レビュー(評価別) > ★★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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