★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
詳細な評価基準についてはこちら

アニマル・ファクトリー

 エドワード・バンカーによる自伝的小説を、クセもの俳優スティーヴ・ブシェミが監督もこなして映画化。豪華な俳優陣が圧巻な、身に染みるドラマでした。
 シナリオは刑務所の日常を淡々と描くだけで、映像や音楽も非常に素っ気ないので普通なら忘れ去られる作品なんでしょうが、逆にその淡々とした雰囲気が俳優の魅力を真正面から描き出していて惹きつけられました。無理矢理盛り上げようとしないだけ、刑務所内の人々の意見がダイレクトに伝わってきます。刑務所の中で力強く生きる彼らの日常は、人間社会を見つめ直すきっかけにもなりました。更に、エドワード・ファーロングとウィレム・デフォーの友情物語も印象的。ある意味こちらだけでも、観る価値はあります。

 まあ友情物語は措くとして、全体にひたすら渋い映画でした。分かりやすい感動ものではなく、見終わって少し考え込むような内容です。出演者に興味がある人にはオススメ。

監督:スティーヴ・ブシェミ
原作:エドワード・バンカー
出演:エドワード・ファーロング、ウィレム・デフォー、ダニー・トレホ、シーモア・カッセル、スティーヴ・ブシェミ、ミッキー・ローク
20060317 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
<< ゴッホ :: main :: 突破口! >>

Comments

Comment Form

Trackbacks