★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
詳細な評価基準についてはこちら

ラブ・アクチュアリー

 「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家リチャード・カーティスがメガホンを取った恋愛群像劇。豪華なキャストが見物の軽いドラマで、いかにもクリスマス・ムービーといった内容でした。
 人物一人あたりのドラマは殆どなく、だいたいは”起転結”で終わってしまうので、135分とかなり長い映画ですが飽きずに観ることが出来ます。ただ、そのせいか物語には深みがなく、どこかで観たような話を再構成しただけという印象も。それでも全体のまとめ方が巧みで、映像的にも華があるので、ちょっと恋愛映画でもという時には最適な映画ではないでしょうか。

 もっとも、嫌みなぐらい清廉潔白な物語が楽しめなくても、豪華な出演陣を鑑賞するだけでお腹いっぱいになれるのがこの映画の良いところです。ヒュー・グラントとアラン・リックマンに始まり、イギリスを代表する役者がこれでもかと集まっての大盤振る舞いは豪華の極みで、中でもローワン・アトキンソンのお邪魔虫っぷりは最高。イギリスらしいシニカルなジョークが楽しめないのが最大の心残りですが、映画をよく観る人からあまり観ない人まで楽しめる、良質の恋愛映画でした。

監督:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、コリン・ファース、アラン・リックマン、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ、ビリー・ボブ・ソーントン、ローワン・アトキンソン
20060122 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -
<< ドグマ :: main :: ガレージ・デイズ >>