★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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妖怪大戦争

 キワモノ映画に定評がある三池崇史監督による妖怪映画。リメイクと言うよりは、オリジナル新作のようです。監督の独特の映画文法は相変わらずで、そこに最近の作品では恒例になった豪華キャストが加わり、とても贅沢な映画に仕上がりました。

 映画の前半では、昔ながらの日本映画のような地味なドラマが展開されるのですが、中盤でその世界観は崩壊し、怒濤の展開でラストまで一気に突っ走ります。これだけ奔放でエネルギーのある映画は、この監督にしか撮れないでしょう。アクが強い映画が苦手な人には拒絶されそうですが……。
 CGI場面になっても違和感を感じさせない演出やカメラワークは見事。何より、主演の神木隆之介を始めとした俳優陣が魅力的で、それを堪能できるというだけでも、この映画を見る価値はあります。個人的には神木くんのサービスシーンと、全く演技をしようという意思が見られない清志郎のぬらりひょんがツボでした。

 三池監督のファンと子供には無条件でウケるのでは。忌野清志郎と井上陽水による主題歌も必聴。

監督:三池崇史
出演:神木隆之介、宮迫博之、菅原文太、忌野清志郎、栗山千明、豊川悦司
公式サイト
20050912 | レビュー(評価別) > ★★★ | comments (2) | trackbacks (1)
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Comments

地味で平凡な日本映画から、奔放な怒濤の展開ですか。
よくわかりました。これが三池映画の文法なのですね。

この「世界の崩壊」って、「模倣犯」(森田芳光監督)を思い出しました。個人的にはこういうのあまりすきじゃないです。

ただ、「模倣犯」より、「妖怪大戦争」の方がずっとかまし。それは、娯楽というかそもそもがエンターティメントな作品だからです。

妖怪好きにはいい映画だと思いました。トラックバックしときますので、よかったら、相互にトラックバックしてもらえませんか。わたしの感想、こっちの方がまともなんで(笑)。
出人 :: 20050912 14:33
 コメントありがとうございます〜。
 そうそう、この監督の映画はいつも趣味が分かれるところだろうと思います。知人でもダメだったという感想ばかり聞くような(笑)

 エンターテインメントをしっかりやれる、というだけでも、最近の日本映画には必要な才能だと思っています。変にドラマに力を入れて、アクションが制約されるのが日本映画の悪いところですから…。
kentaro :: 20050912 15:09

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Trackbacks

「妖怪大戦争」〜コロナで :: David the smart ass(20050912 14:34)
角川映画の「妖怪大戦争」見てきました。ええと、一応子どもから大人まで、一応楽しめる娯楽映画です。細かなギャグもあって、臭いギャグもあって、ベタなギャグもあって、そうい