★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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スタンド・バイ・ミー

 スティーヴン・キングの非ホラー小説を、ロブ・ライナー監督が爽やかに映画化した名作ロード・ムービー。少年時代のある夏の思い出を、切ない空気とともに描き出している希有な作品です。
 ノスタルジィを前面に押し出した映画はあまり好きではないんですが、この映画は過去を美化することなく、他愛のない出来事をそのまま描いていて共感できました。主役四人の性格設定も良いし、随所に挿入されるヤンキー達の動向も良い対比になっています。そして、それらの些細なドラマが最後にきちんと生きてくる展開には脱帽。回想シーンの入れ方を含め、時間や場所の跳躍を編集一つで自然に見せる職人芸にも好感が持てます。こういった一つ一つの要素を丁寧に作り上げているのが感じられて、とても上質な映画体験になりました。

 リヴァー・フェニックスの、年齢からは想像できないほど含蓄のある演技も見どころの一つ。最初に見たときはラストの印象が弱かったんですが、ある程度年がいってから観ると余韻があって、また違った感想を持ちました。よく言われることですが、見るたびに発見がある映画ですね。

監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング
出演:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド、ジョン・キューザック、リチャード・ドレイファス
20110525 | レビュー(評価別) > ★★★ | - | -
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