★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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スリーピー・ホロウ

 ティム・バートンとジョニー・デップが『シザーハンズ』以来再び手を組み、アメリカ人なら誰でも知っているお伽噺を映画化したゴシック・ホラー。監督の前作『マーズ・アタック』で古典SFにオマージュを捧げたように、今回は現代版ハマー・フィルムといった趣になっています。

 バートン映画らしく美術や衣装の出来はさすが。ダニー・エルフマンの音楽も相変わらずの相性の良さで、ホラー映画において重要な雰囲気作りは満点です。ジョニー・デップとクリスティーナ・リッチという白塗りが似合う俳優のチョイスも絶妙。ただ日本では馴染みのない物語であること、主人公の性格設定、などのために科学的なトリックを期待してしまい、中盤以降のオカルト展開に肩すかしを食った気持ちになりました。そういうジャンルの映画だと知っていればもっと楽しめたのに、と残念です。
 劇場で観たあとも何度かテレビなどで目にしましたが、そのたびに映像の美しさに惚れ惚れしてしまいます。ゴシック・ホラーならではの雰囲気や、ハマー映画が好きな方なら間違いなく楽しめる映画です。

監督:ティム・バートン
原作:ワシントン・アーヴィング
出演:ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ、マイケル・ガンボン、ジェフリー・ジョーンズ、ミランダ・リチャードソン、クリストファー・リー、クリストファー・ウォーケン
20110517 | レビュー(評価別) > ★★ | - | -
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