★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
詳細な評価基準についてはこちら

ヘルボーイ

 マイク・ミニョーラによるアメコミのカルト的作品を、『ミミック』のギレルモ・デル・トロ監督が映画化。他のアメコミ映画とは一線を画した、独特の雰囲気が漂う作品に仕上がっています。

 妙なこだわりのある監督なのでどうなることかと観る前は心配しましたが、そのこだわりが今回はいい方向に発揮されていて、凡百のヒーローものに収まっていません。ただ、話の省略が唐突すぎたり、展開に時々ひっかかるところがあるのも相変わらず。最終的にただの肉弾戦で終わってしまうアクションも残念でした。
 演出や美術はさすがの一言。グロテスクな世界観はまさに監督の独壇場です。俳優では、とにかく主演のロン・パールマンがハマっています。確かにこの人以外にヘルボーイは演じられなさそう。また、ダグ・ジョーンズ演じるエイブも、主人公のサポート役にしては印象的でした。

 とにかく『ブレイド2』の二の舞にはならずに済んで一安心。続編制作も納得できる内容なので、ひと味違ったアメコミものが観たい方はぜひ。

監督:ギレルモ・デル・トロ
原作:マイク・ミニョーラ
出演:ロン・パールマン、セルマ・ブレア、ジョン・ハート、ルパート・エヴァンス、ダグ・ジョーンズ
20110505 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
<< 宇宙戦争 :: main :: ショーン・オブ・ザ・デッド >>

Comments

Comment Form

Trackbacks