★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ヒューマンネイチュア

 「マルコヴィッチの穴」で一躍有名になった脚本家チャーリー・カウフマンと、ビョークのPVやGAPのCFなどで独特の映像を創り続けているミシェル・ゴンドリーが組んだ話題作。あのゴンドリーが初監督ということで期待したんですが、内容がちぐはぐで楽しめませんでした。

 設定の奇抜さ、そこから展開される物語の意外性とテーマの堅牢さは今回の脚本でも健在。しかし前半の分かりやすいコメディ的内容に対して、後半の雰囲気は空回り気味に見えます。ミシェル・ゴンドリーらしい映像も部分的で、映画全体となるとまとまりがありません。リス・エヴァンスやティム・ロビンスの演技も良いのですが、いまいち感情移入出来ない……と、どこをとっても「もうひと息」な感じ。
 最大の原因は、おそらく物語も映像も単調なこと。展開に緩急がないので映画にイマイチ入り込めず、カウフマン脚本の非現実性が強調されてしまって違和感を覚えたのだと思います。俳優の演技とカメラワークが微妙にずれているなあ、と感じることもしばしば。発想や、物語の提示しているテーマは興味深いので残念でした。

 コメディ部分と意味深長なオチは良かったと思います。特にリス・エヴァンスのなりきりぶりは一見の価値あり。

監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
出演:リス・エヴァンス、パトリシア・アークエット、ティム・ロビンス
20050930 | レビュー(評価別) > ★ | comments (0) | trackbacks (0)
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