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レッドクリフ Part I

 ジョン・ウー監督が、製作費100億円をかけて三国志の有名なエピソード「赤壁の戦い」を描いた2部作の前半。大作なのに中国映画ならではの大雑把さもあったりして、とても魅力的な映画でした。

 壮大な合戦シーンを迫力の映像で描いているのがこの映画最大の見所。映像的にはリアルさを追求しつつ、関羽や張飛といった名将たちの人間離れした活躍ぶりもあったりと、良い意味でのいい加減さが映画全体の牽引力になっています。ストーリーは「三国志演義」をベースにかなりアレンジしてあり、むしろ三国志の名場面詰合せみたいなところもあるので、それを認められるかどうかで評価は大きく分かれそうです。
 俳優では、何といってもトニー・レオン目当てだったので、彼の困った顔が見られただけでも大満足。金城武の孔明は格好良すぎるぐらい。あと、孫権を演じたチャン・チェンも、視線に力があって良かった。

 個人的には、後半の陣形で戦うところは大爆笑でした。そういう楽しみ方で良いという方にはオススメ。ハリウッドではあまり活躍できなかったジョン・ウー監督ですが、故郷へ戻ってやりたい放題やっているな、という印象です。うるさい批評家の意見なんかに耳を貸さずに、このまま自分の理想に向かって驀進してほしいところ。後編も楽しみです。

監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、チャン・フォンイー、リン・チーリン、フー・ジュン、中村獅童、ヴィッキー・チャオ
20081115 | レビュー(評価別) > ★★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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