時をかける少女

テンポが良く、青春時代のほろ苦い感傷を巧みに再現した脚本の着眼点は秀逸。しかし映画としての面白さはまた別です。主人公があまりに普通すぎて面白みがないので物語にもう一歩入り込めず。SFとしての軸はしっかりしていますが、ドラマとしての軸がブレてしまいました。
マッドハウスによる作画は文句なしです。演出は良くも悪くもいつもの細田演出で、これをあざとすぎると感じるか否かは人それぞれでしょう。あと、背景の山本二三があまり好みじゃないのも辛かったな……。
ジュブナイルやSFとして重要な点は押さえているので、中学時代に見ていたら感動したかも。個人的には、「ハウルの動く城」を巡るすったもんだがあったので、細田監督が無事に長編アニメを完成させられたことには一安心でした。ただ作風が一辺倒なので、そろそろ新しい何かを見つけてほしいところです。

監督:細田守
原作:筒井康隆
出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵

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