★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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月のひつじ

 小さな田舎町の大きなパラボラアンテナに関する実話を元にした、ロブ・シッチ監督によるオーストラリア映画。じっくり観せるタイプの、そつのない良作でした。

 独特の空気を持ったオーストラリア映画の中では、これは比較的控えめな作品。全体にありがちなプロットですが、人物を絞るなど脚色の仕方がなかなか秀逸で、地味ながら最後まで飽きさせません。大使が来ちゃってるのに次々起こる騒動などにはハラハラさせられるものの、宇宙開発とローカル精神という組み合わせがほのぼのしていて、そこはかとなく笑えます。これもオーストラリアならではの雰囲気なのでしょう。文部省推薦という言葉が良い意味で似合いそうな“いい話”でした。
 警備員役のテイラー・ケインが格好良かったなー。サム・ニールのオジサンぶりも安定感がありますね。良い映画。

監督:ロブ・シッチ
出演:サム・ニール、ケヴィン・ハリントン、トム・ロング、パトリック・ウォーバートン、テイラー・ケイン
20060413 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (1)
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「THE DISH」(邦題:「月のひつじ」) :: FEEL ambivalence(20060413 22:15)
劇場で見たのは随分前のこと。スクリーンに「文部科学省推薦」と映ったのを見て思わず笑っちゃったっけ。DVDで改めて見たけれど、やはりこの作品は本当に感動する。舞台はオーストラリアの片田舎。時代は1969年7月。世界中がひとつのプロジェクトに注目していた。華々しい成果の裏には必ず、縁の下の力持ちが。い...