★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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バッド・エデュケーション

 ペドロ・アルモドバル監督による自伝的ドラマ。相変わらずの欲望と倒錯の世界が、この映画でも展開されています。ガエルを観に行ったつもりが、フェレ・マルティネスの色気にすっかりやられてしまいました。

 物語自体はサスペンスとして良くできているんですが、肝心の主人公二人の境遇に切実さが感じられず、観ていてイマイチ入り込めませんでした。構成もあまり効果的じゃなかったような。サスペンス部分をわざと盛り上げようとして、肩すかしを食った感じです。せめてイグナシオの動機付けが、もう少し早い段階で説明されていたら納得できたかも知れないんですが……過去の神学校でのエピソードとか、惹きつけられる部分も多いだけに残念。
 監督の、やりたいことをやった! という勢いは感じられました。レトロでポップなアヴァン・タイトルや、これでもかというぐらい濃いセックスシーンも好きです。

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス
公式サイト
20050918 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (2) | trackbacks (0)
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Comments

初めまして。
最近体がアルモドバルを欲求しだしたので、久々に観たのがバッド・エデュケーションでした。
子供時代の話がメインだと思っていたので、その点では若干期待外れでしたが、
彼の描くドラマは終わりが新しい始まりを連れてくる様で好きです。
この人の描くレズビアンやゲイの人達はいきいきとして、とてもチャーミングですよね。
私はフェレ・マルティネスがプールでイグナシオを見上げている目つきにドキッときました。
shoko :: 20060615 0:46
はじめまして〜、いらっしゃいませ。
アルモドバル映画の、独特な空気観は変な中毒性があるんですよね。「体がアルモドバルを欲求しだした」というのはよく分かります。セクシャルなのにあっけらかんとしているというか、でも執着心は凄いという。
フェレ・マルティネスは良かったですね〜。彼に比べると、ガエルが子供っぽく見えてしまいました。
kentaro :: 20060616 12:44

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