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ドリヴン

 レニー・ハーリン監督がシルベスター・スタローンと組んで撮り上げたF1レース映画。単純バカレース映画を期待していたせいか、劇場で観たのが良かったのか、なかなかに楽しめました。

 何より、監督が苦手なセット撮影を一切行っていないのがミソ。撮っている題材自体の力強さも映像に負けていないので、観ていて騙されている感じがしませんでした。割り切りすぎの演出も、F1のスピード感を表現するためには必要かも、と思えてくるほどの勢い。ティル・シュヴァイガーの憎まれ役っぷりとスタローンの脇役っぷりも良いし、ドラマも単純で変に頭を使うことがありません。音楽がうるさいという噂でしたが、僕は気になりませんでした。
 難を言うなら、カット割りが激しくて何が起きているのか分からないのと、素人目には車を見ただけではチームの区別がつきにくいこと。でもそれは勢いで誤魔化して、ストーリーも適当にうっちゃって、全編をスピードとクラッシュで押し切るという監督の意図は充分表現できていると思います。「プロのレーサーがそんな無茶をやるかよ」というツッコミが必要かどうかは観た人の判断ですが、そこを我慢できるなら面白いのでは。

監督:レニー・ハーリン
出演:シルベスター・スタローン、キップ・パルデュー、エステラ・ウォーレン、バート・レイノルズ、ティル・シュヴァイガー
20051125 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (2) | trackbacks (1)
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Comments

ども、お久しぶりです。
TBありがとうございます、こちらもTB送らせていただきました。

>劇場で観たのが良かったのか
なるほど確かに、この作品は劇場向きな気も。
大画面・大音量でクラッシュシーンとかをババーン!!とすればガンガン押し切れそうですね。
ぷちターボ :: 20060111 11:26
 劇場でもテレビでも存在意義がある映画かと。何よりお金払ってまで観る映画じゃないかもなあ、と。劇場に足を運んだ僕が言うのもなんなんですが。
 そういえば一時期、家電専門店のホームシアター試聴コーナーで、よくこの映画が流れていたような記憶があります。迫力という点では確かに十分な作品ですね。
kentaro :: 20060111 15:24

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ドリヴン(原題:Driven)―☆☆★★★ :: 【深夜映画】一風変わった?映画ブログ【地上波】(20060111 11:03)
2001年、アメリカ。1月9日、日本TV放送。久しぶりにライブ視聴してみました。なのでキャプ画はナシです。 あらすじ・キャストなど正統派にB級な感じでした。これは"熱い雰囲気"を