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愛のエチュード

 ウラジミール・ナボコフによる原作小説を「ダロウェイ夫人」のマルレーン・ゴリス監督で映画化。主演のジョン・タトゥーロとエミリー・ワトソンが、どちらも強い個性を発揮していて見応えがありますが、何か物足りない印象でした。
 おそらくは、演技力のある主演二人の演技が映像にいまいち反映されていないからでしょう。「いいお話」で終わってしまって、心に深く響くという感じではありません。映像は綺麗。ただ、同じようなシーンが続く割にカメラワークが一辺倒だったので、ストーリーに応じてメリハリがあればなあ、と思ってしまいました。

 ジョン・タトゥーロは、こういう役をやらせると栄えますね。饒舌な彼も好きですが、今回は天才と狂気の狭間を揺れ動く人物の危うさを巧みに演じていました。

監督:マルレーン・ゴリス
出演:ジョン・タトゥーロ、エミリー・ワトソン
20051005 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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