★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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銀河ヒッチハイク・ガイド

 イギリスのカルトSFコメディ小説の映画化作品。いかにもイギリス的な皮肉が楽しめるものの、映画としては若干まとまりにかける印象でした。

 壮大なのにどこか生活臭の漂う設定や不条理ギャグは、イギリスのコメディ好きにはたまらない内容ですが、全体に駆け足のストーリー展開のせいでメリハリが効いていない印象。オチが用意されている脚本なのでそこまで辿り着きたかったんでしょうが、ドタバタ珍道中だけでも充分楽しめるので、いっそオチは次回作に持ち越しても良かったのでは。
 声だけ出演のアラン・リックマンをはじめ、モス・デフやビル・ナイなど良い演技をする俳優を集めたのは良かった。画面の作り方も巧みで、CGもそこそこ馴染んでいただけに、109分で終わらせるのは勿体ない感じでした。1981年にテレビシリーズ化されているそうですが、そちらも気になります。

 ともあれ、冒頭のイルカの歌などブリティッシュ・コメディならではのブラックな笑いはふんだんに用意されているので、そちらを期待している方は楽しめるのでは。個人的にはアラン・リックマンの声だけでノックアウトでした。この人、意外とSF似合いますよね…… 。

監督:ガース・ジェニングス
原作:ダグラス・アダムス
出演:マーティン・フリーマン、モス・デフ、サム・ロックウェル、ズーイー・デシャネル、ケリー・マクドナルド、ビル・ナイ、ジョン・マルコヴィッチ、アラン・リックマン
20080930 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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