★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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スピード

 撮影監督として数多の作品を手がけてきたヤン・デ・ボンの監督デビュー作にして、純粋アクション映画ブームの火付け役になった爽快アクション。分かりやすい娯楽作、の一言に尽きます。
 車が高速で疾走するというのは、動的メディアである映画の長所を上手く捉えたテーマの一つで、その魅力を巧みに引き出している点でこの映画は高く評価できます。サスペンスの現場が高速で移動しているというのは、否応なく緊迫感が沸きますね。個々のアイデアは過去の名作映画に見られるものですし、物語的な目新しさも皆無ですが、組み立て方が巧みなので気になりません。あとデニス・ホッパーの、ふてぶてしい悪役ぶりも良かった。あまりに行儀の良い話なのが気になりますが、まあ万人向けのアクション映画としては妥当なのかなーと。

 マーク・マンシーナによるメイン・テーマも絶妙。単純にドカンと景気のつく映画が観たい、分刻みで畳み掛けてくるアクションを楽しみたい、という要求に見事に答えた作品でした。

監督:ヤン・デ・ボン
出演:キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック、デニス・ホッパー、ジェフ・ダニエルズ、ジョー・モートン
20060425 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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