★★★★で満点、ネタバレは原則ありません。
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ゼブラーマン

 三池崇史監督、宮藤官九郎脚本、哀川翔主演というコテコテのスタッフが作り上げた異色のヒーロー映画。案の定、着眼点は良いのにそれを生かし切れていない脚本が泣き所でした。
 特撮ヒーローものではなく、あくまで色モノ映画だというのは三池監督という時点で分かっていたのでオッケー。豪華キャストもそれぞれハマり役で、主役級から脇役まで安直な扱いが無いのには大満足でした。ただ宮藤官九郎の脚本が辛い。一つ一つの台詞は気が利いているんですが、物語の全体を見通してのカタルシスが無く、伏線も皆無なので、見終わってからの感慨に欠けます。まあゼブラーマンとキメ台詞は格好いいし、見てくれと一発ギャグを楽しむだけの映画だと割り切って観るのが正解でしょう。

 哀川翔は良かった。渡部篤郎のケイゾクっぷりも最高。俳優には恵まれた映画ですね。あとTV版ゼブラーマンの渡洋史ってシャリバンですよ! びっくりしたー。「ゼブラーマンの歌」はもちろん唄・水木一郎なので、そちらも必聴。

監督:三池崇史
出演:哀川翔、鈴木京香、渡部篤郎、大杉漣、岩松了、市川由衣、近藤公園、柄本明、内村光良、渡洋史
20060215 | レビュー(評価別) > ★★ | comments (0) | trackbacks (0)
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